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オリーブの育て方 挿し木

 ここではオリーブやハーブの挿し木苗の作り方ですsign01

 参考としてオリーブ&ハーブの病気・害虫の知識 、栽培手入れについてはオリーブの年間計画!生育管理の目安編、 オリーブ用(向き)に適した肥料についてはsign01 オリーブの年間施肥計画(肥料の与え方)オリーブ&ハーブのCa・石灰施用の基本オリーブ&ハーブの手入れ・栽培作業と気温の関係を是非(ぜひ)ご覧ください。happy01

 わからないことやその他はOlive&Herbオリーブ&ハーブの図書ガイドから見てください。

new オリーブに植物成長調整剤、通称発根促進剤を使用しないでください。happy02 

* 詳しくは、必ず6を読んで(参照して)ください。

1 挿し木(さしき)とは sign02

 挿し木とは、木の枝を短く切ったものを地面にそのまま植えたり、鉢やビニールポットへ植え付けたりします。

 そして枝から根と葉が出てきたものを苗木と言います。

 つまり。枝から苗木を育てる方法です。

 日本で出回っているオリーブの苗木のほとんどはこの挿し木苗と言われています。

 一般のガーデナーでは剪定などで切り落とし、いらなくなったものを有効利用するのがよいと思います。

 一般的な挿し木方法でのオリーブの挿し木成功率は10%以下です。

 つまり、10本の内1本にだけ根が出るのか、出ないのか。やってみないと分かりません。

 また、ここではオリーブに向いているとされる「密閉(みっぺい)挿し」も取り上げますが、今までの管理人の経験上では、この方法とて50%は行かないと思います。

 通常のハーブ栽培ではローズマリーやタイムであれば、ほぼ60~70%は成功します。

 難易度が高いラベンダーとて20~40%くらいはできますが、これらよりも遥(はる)かに難(むつか)しいのが、「オリーブの挿し木」なのですね。

 市販の主な品種では発根率に違いは今のところありませんが、他の品種では発根率の違いがあるのかどうかは不明です。

2 挿し木苗の準備 sign02

 オリーブやハーブの挿し木を行うのに良い時期は、一般的に春から秋迄で、年間を通してほぼ一定の、暖かい環境を維持するのが最大のポイントです。

 挿し木に使う枝は細くても有る程度しっかりとしたものを用います。

 ふにゃふにゃしているものは、腐敗し易いのでよくありません。

 10~15センチくらいの長さに切った時に、できるだけ真っ直ぐに立っているものがよいのです。

 枝には上下があります。

 挿し木の時にはこの上下を間違えないでください。

 これは先(空)へ伸びていく方(枝先)を上にします。

 付け根、つまり枝元(幹側)の方を下にします。

 挿し木の時には枝の下の方(幹側)を下にして、用土に挿し木します。

 上の地上部にする方は枝の切り口を水平にします。

 下の用土に挿す方は切り口を斜めに切ります。

 こうすると発根(はっこん)しやすいと言われています。

 挿し木用の枝は使用する少し前に木から切り落とし、そのままの長さの枝をすぐに日陰で水を張った容器に2~3時間浸けておく水揚げ(上げ)をしてください。 

 枝は上下を間違えずに枝元を下にして3分の2位を水の中に入れます。

 この時に先端の新芽は取り除き、枝の消耗(しょうもう)を抑(おさ)えます。

 そして、新芽のすぐ下の葉を4枚残し、後の葉は全部落としてください。

 これで、枝には4枚の葉が残ります。

 この4枚は光合成等に必要なので必ず残します。

 葉が大きければ葉を半分の大きさに切ります。

 この後に挿し木用に枝の長さを同じに切り揃えます。

 だいたいこんな感じに してもらえばよいですねcoldsweats01 sign03

 *この絵はお絵描き機能で作成しました。

Cocolog_oekaki_2009_04_21_23_26

 これは挿し木に使うオリーブやハーブの枝(挿し穂)のイメージです!

 切り口は上が水平で、下が斜めになっているのが分かると思います。

3 挿し木のポットへの植え付け sign02

danger 手に泥などの汚れが付いていると、苗木がばい菌に感染してしまいますから、作業前に最低限水で洗っておきましょう。

 オリーブの挿し木には、基本的にsun日当たりは関係ありません。

A 通常の挿し木の手法

 一般的な方法としては、ビニールポットに挿し木をして育てることが多いようです。*販売されている苗木のほとんどはこの状態になっていますね。

 基本の用土ですが、これにはピートモスが使われることが多いようです。

 ここにパーライトの極小粒(一番小さい粒)を10%~20%くらいを混ぜます。

*バーミキュライト1:1パーライト(中~小粒)でもよいですね。ピートモスは無くても構いません。

 全体的に均一に成るように混ぜてください。

 混ぜたらビニールポットへ8分目くらい入れます。

*挿し木に用いる用土には色々なパターンが有りますが、発根に差はほとんどありません。

 これを挿し木する分だけ用意します。

 そして、ここへオリーブやハーブの枝を長さ10センチメートル~15センチメートルにしたものを2分の1から3分の2を位をポットの用土に挿し込んでいきます。

 枝の地上に出ている部分は2分の1~3分の1になります。

 通常はポットの真ん中の中心位置(水平軸で縦横が交わる)に枝がくるように挿し木します。

 挿し木枝の挿す(埋める)深さはポットの高さの半分くらいに枝下端がくるようにするのが望ましいです。

 ポットが小さければ枝の下の方はポットの用土から出ないように必ずピートモス(用土)に2~3センチは触れているようにします。 こうしないと発根しないからです。

 後は半日陰(はんひかげ:まだらに日が当たるところ)へ置き水をたっぷりと与えます。

* 黒寒冷紗(くろかんれいしゃ)の遮光率(しゃこうりつ)なら50%以上を用います。

 通常は一日朝夕2回が基準ですが、暑い日には一日4~5回は与えます。

 目安としては表面が乾いてきたら水を与えます。

 乾燥が激しい場所で用土の中迄乾いてしまったら発根できなくなって枝が枯れてしまうので気を付けます。

 尚、水を与えすぎで湿気が過剰になっても枝は発根せずに腐ってしまいます。

 ポット自体が水分を保っているのはよいのですが、ポットの底が水浸しになっていると酸素不足で呼吸ができないのと嫌気性の病原菌に侵されて挿し木が腐りだしてしまいます。

 ですから、ポットの下が水はけのよいところに置いてください。

 こうするといくら水を与えても腐ることはそれ程ありません。

 下に台をおいてもよいですね。

B 小豆島(しょうどしま)での手法等

flair この方法は紹介のみです。発根促進剤は実行しないでください

 挿し木(挿し穂)の作り方は同じですが、用土が違います。

 ビニールポットに鹿沼土だけを入れて、発根促進剤を付けて挿し木し、水を掛けます。

 後は、ビニールハウス等に入れて、水を十二分に与えて育てます。発根してきたら化成肥料を少量与えて、そのまま1年くらい養生させてから、苗木として出荷されます。

 この時に管理の一番のポイントは温度管理で、寒いのも熱いのもいけません。

C 密閉挿し

 これは一般のガーデナーが行うには、一番発根率が良い手法です。

 オリーブの絵本 (そだててあそぼう) 等による方法を試しましたが、20~40%くらい迄は成功します。

 挿し木(挿し穂)は同じ作り方ですが、使う用土はパーライトのみで、後は発根促進剤の代わりに◎エコガーデン バイオガード 野菜用 だけを使います。

 プラ鉢でも何でもよいので挿し木、水掛けをしたら、それをできるだけ大きいビニール袋へ入れて空気で膨(ふく)らませて口を完全に縛(しば)り、適温の日陰へ置きます。袋内に余った水は捨てます。

*時期により温度調節の為に室内か屋外へ移動させます。これで2~5ヶ月くらいすると発根してきて、苗木として使えます。暑い寒い場所では苗木が腐敗し易いので、できるだけ温度が一定になるところへ置くのがポイントです。

D 太木挿し(ふときざし)

 枝の太さ(直径)ができるだけ太い物を使います。1cm以下ではたいていは無理のようですね。 枝の長さは、長ければ長い程よく、最低20cm以上が必要です。

 鉢でも庭でもよいので、切り口だけが見えるようにして、枝を丸ごと立てて埋めます。

 後は、そのままにして発根を待ちます。うまく行けば1年くらいで発根します。

E 枝垂れ枝を苗木にする手法

 オリーブやハーブが大きくなってくると、枝が地面に付いたり、付きそうになったりすることがあります。

 そういった時には、そのまま地面に付けてしまいましょう。もちろん枝は切らずにそのままですよ。

 こうしておけばうまく行くと、地面に付いたところから、そのうち根が出てきます。

 枝が浮き上がらないように、針金か何かで地面に留(と)めておくとよいですね。*枝を保護するために上に腐葉土かバーク堆肥を掛けて(マルチング)おきます。

 土の中に深さ3~5cmくらい部分的に埋めても構いません。*青いところ!

 根が十分に出てきたら、枝を切り苗木として使いましょう。この方法が一番発根が良いと感じています。

 こんな感じ↓です。青は留め金で、赤は腐葉土です。黄土色は地面です。枝を土の中に少し(深さ3~5cm)埋めてもよいです。*葉は取り除きます。Cocolog_oekaki_2009_04_22_01_06

danger マウスで描くのは難しいcoldsweats02

4 挿し木専用鉢 sign02

 挿し木専用の鉢を作り、挿し木しても構いません。

 きちんと手入れすれば育ちます。

 ただし、新しい用土(赤玉土か鹿沼土+腐葉土かバーク堆肥+有機石灰のかき殻か卵殻)を使用してください。

 用土の配合割合は土6~7割、バーク堆肥か腐葉土を3~4割、有機石灰を0.1割くらいが目安です。

 腐葉土とバーク堆肥はできるだけ細かく粉々にする方が水を保ちやすいです。

 また、放線菌など有効な好気性微生物が居て根の活動を助けてくれます。

 こういった腐葉土やバーク堆肥には微生物の働きによる「発根促進効果」というのがあります。

 堆肥の一番の特徴はこれですね。

 置き場所はもちろん半日陰ですよ。

 この辺りの◎エコガーデン バイオガード 野菜用 ◎エコガーデン プラントメイト 野菜用 もかなり使えます。

5 挿し木を好きなように工夫しましょう sign02

 ピートモスを用土にするだけでなく腐葉土やバーク堆肥を用土に使用しても育ちますし、ここに有機石灰の牡蠣殻(かきがら)やバーミキュライトを10%混ぜてもよいです。

 また、ビニールポットだけではなく大型の鉢やプランターに用土を入れて挿し木をしても構いません。

 うまくいけば大きい苗木を育てることができます。

6 発根促進剤(はっこんそくしんざい)について sign02

flair  今まで当サイトでは発根促進剤の使用を推奨してきましたが、オリーブに使用できる発根促進剤は現在のところありません。

 農水省のオリーブ用登録農薬には掲載がありませんので、今後は許可が出るまで使わないでください。

 尚、他の植物に使えるので、発根促進剤を捨(す)てる必要はありません。

① オリーブの絵本 icon  *アマゾンオリーブの絵本 (そだててあそぼう)

② はじめてのオリーブ icon ③ まるごとわかるオリーブの本

  ↑ 上記①②③の本にも使用することが書いてありますが、使用してはいけません。

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