オリーブ&ハーブの春・夏・秋の手入れの基本はどうすればよいのでしょうか。
* わからないことやその他はOlive&Herbやオリーブ&ハーブの図書ガイドから見てください。
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春の手入れ
1 概要
春になり、10度以上に気温が上昇するようになると、それまで最低限度の活動だったオリーブやハーブ達も活発に動き出します。
まず、冬の寒さで痛んだ黄色くなった葉や、枯れた葉の落葉が始まります。
このとき、痛(傷)んだ葉のほとんどが、徐々にか、あるいは一気に落葉します。
これに伴い、新芽が木全体に出ていれば、正常な発育とみなすことができます。
* このとき葉の出方は木全体から均一な感じで出る場合と、木のあちこちから順にランダム(無作為・むさくい)な感じで出る場合があります。
いずれも新芽がきちんと(普通の葉の形に)生育していれば問題ありません。* 新芽が正常であれば、根は一先(ひとま)ず大丈夫です。
オリーブは生き物ですから、全てが同じように生育するとは限りません。
人それぞれに個人差が有るように、オリーブにも個性が有り、個木差(こぼくさ)があります。
オリーブガーデナーが焦(あせ)らないようにしないと、冷静な判断はできません。
2 剪定及び摘葉と摘果
A 剪定(せんてい)
剪定についてはオリーブの育て方 剪定で示してありますが、枯れた枝を剪定するにとどめます。
時期ですが、常緑樹の場合。
一般的に園芸では生育が5年以上のものを大人の木、成木(せいぼく)とし、これ以下の年数のものは子供の木、幼木(ようぼく)とします。
オリーブ&ハーブもこれにならっています。
剪定を行うのは成木です。
成木では新芽が動く前、つまり新芽が出てくる前に行うのが一般的です。
これは日本各地で気温が違うので、オリーブをよく観察して行うようにします。
昨年伸びた枝には花芽(花房)ができ、花が咲き実が成るので、見苦しい枝だけ剪定して、後はできるだけ切らないようにします。
オリーブの木全体のバランスをしっかりと確認して、少しずつ切ると失敗が少ないです。
幼木の場合、高さが2m以上になったら、剪定をするのが一つの基準となります。
これ以下ではオリーブの木の姿・デザインとなる骨格を造るために、できるだけ自由に枝を伸ばさせます。
幼木は、どちらかというと、枝を支柱に結んで添え木したり支えたり、盆栽用の銅線で形を整えたりする矯正(きょうせい)を行うのが主となります。
木のデザインの決め方はオリーブの周囲を一周して見たり、できれば真上から見てバランスを取るようにしてください。
こうすると美しいオリーブのデザインになると思います。
最もバランスにとらわれずに、オリーブガーデナーが好きな形にオリーブを仕上げるのも、オリーブガーデニングの醍醐味(だいごみ)です。
B 摘葉(てきよう)と摘果(てきか)
これはよい実を成らせるのに、余計な葉と実を摘む(取り除く)ことをいいます。
通常はオリーブだけでなく、色々な果樹で行われている栽培技術です。
うちのブログではこれを原則として行いません。
必要が無いからです。
これも元はプロの技術ですが、一般のオリーブガーデニングで本当に必要なのかと言えば、はなはだ疑問です。
理由はオリーブの木の生育状態が1本々違うのに、一律に葉を実の数に合わせて取るのがはたしてよいものか、オリーブの生理状態や根の状態はどのように考慮し決めるのか、他にも天候や生育環境の変化など、ガーデニングには不確定な要素が沢山有りますが、これがさっぱりと分かりません。
必要であれば、オリーブは葉を落としたり、新芽を出して自身で調節します。
ですから摘葉や摘果は、このオリーブの調節を乱すことに成ると考えるのでしません。
一般的な果樹栽培でも、これらをせずにいても立派な実は成ります。*見事な実を成らせているプロの栽培家も多くいます。
*初心者向きの話です。
*この話は摘要摘果の経験が有る方には関係ありません。
3 施肥(せひ)について
オリーブの育て方 肥料の基本とオリーブの育て方 痩せた土地への施肥で示しましたが、少し別の考え方を説明したいと思います。
春の施肥はオリーブの一年を決める上で、一番重要です。
この時期の施肥の良(よ)し悪(あ)しが、今年のみならず、今後の生育を左右するといっても過言ではありません。
このブログではオリーブの初心者にはP・リン酸が多い液体化成肥料の千倍液肥を週一回与えることを推奨(すいしょう)しています。
これは液肥は栄養バランスに優れ、非常に安全性が高く、肥料障害が起き難い為です。
しかし、有機質肥料が駄目なのかというと、必ずしもそうではありません。
有機質肥料は沢山の成分を含み、少しずつ水に溶けて、土の中の生き物達によって徐々に分解され、根から吸収されます。
有機質肥料は3月上旬までに、新芽が動く前迄に与えるのが基本となります。*固形の化成肥料の与え方もこれに準じます。
与え方ですが、一度に沢山与えてはいけません。
これは肥料の容器や袋に使用(施用)量が書いてありますが、この通りにはしない方がよいのです。
元々こういった肥料関係で用いられている基準というのは、プロの栽培方法から取り入れられたもので、これがはたして一般向けのガーデニングに適しているのかは、はなはだ不明です。正直適してはいないと思っています。
一度に肥料を与えた場合、生育がどうなるのか、分かる方は別ですが、実際にはそうではない方がほとんどなのが現状です。
これ一番心配しているのがメタボリックとも言うべき栄養過多(過剰)と、それによって引き起こされる病気や害虫です。
一般的には春、夏、秋、お礼肥とありますが、オリーブの生育を見ないでこの通りに施肥すれば、間違いなく新陳代謝がおかしくなります。
この為、春から秋迄の肥料は季節にとらわれず、小分けにして、木の状態を見ながら与えるのが、現時点ではベストと思っています。
どうしてこの考えに行き着いたのかというと、自然農法や緑健農法(りょくけんのうほう:現永田農法)では、肥料は最低限度与えればよいという考えの元に栽培が行われています。*自然農法では土に含まれている分だけでよいという考えです。だだし、有機質(腐葉土)は排除しません。
これを管理人成りに考えれば、人とて食事や水は毎日同じではありませんね。
これは当たり前ですが、やはりオリーブやハーブ達(つまり植物)も体調に好調不調が有ります。
天候やその他色々なことに影響されます。
それなのに肥料となると一律に与えることしか書いてありません。が、しかし、はたして本当に良いことなのか?
そう考えるようになりました。
そこで、肥料を小分けに与えたら確かに生育がよいのです。*液肥の考え方もここに基ずいています。
それに大雨が降ったときや、乾燥気味で水を大量に与えた時には肥料分も多く溶けて吸収してしまうので、やはり新陳代謝がおかしくなると思われます。*これを防ぐためにもよいですね。
1回に与える肥料の量は!?
有機質肥料の場合:袋に書いてある量の半分以下か、3分の1~5分の1の量にします。
化成肥料は5分の1~10分の1くらいです。
量の加減は葉色が黄色や薄ければ多く、葉色の緑が濃ければ少なくとします。
幼木は根元からは30cm以上離して周囲に与えます。
成木は1m前後が目安です。*尚、幼木成木共に場所があれば広い範囲に撒いても構いません。
与えてからの葉色や病気害虫の状況も捉え、よく観察し適時施肥します。
* 鉢の場合には縁(ふち)に等間隔で置きます。
* いずれの肥料も土には混ぜません。これは異常があれば取り除いて様子を見ることを前提としているからです。
* カルシウム(石灰)については、土のPH測定をした上で用いるのが正確な使い方です。 一般的には購入した袋に書いてある量で用いるのが標準的な施用となります。 ガーデナーが加減して多目に用いた場合で、石灰欠乏症状が無い限りは最低1年間は与えません。少な目に用いた場合には、枝葉の状態や色艶をよく確認して与えます。この場合には季節目(春、夏、秋)ごとにが基本です。 うちのブログの考えでは安全性を求める場合、初心者は袋に書いてある量で用い、ベテランのガーデナーは加減してもらえばよいです。 また、ガーデナー自身の考えで加減するときは、このブログを隅々まで読んでください。(うちの基準でも安全性には配慮しています。赤玉土に対して消石灰なら1%まで、炭酸石灰は3%まで、有機石灰は3~5%までが目安です。) オリーブに適する土のPHは不明ですが、経験上PH5~8くらいまでなら十分に育つと思われます。
オリーブやハーブに肥料を与えるには、この与え方の方が過不足にならず、結果的には病気や害虫に抵抗力が強く、生育が良くなると考えています。
最新の研究(医学)では、人(動物)は体の中に、栄養やビタミン、ミネラルをできるだけ回収して使うシステムが有るそうです。
これは本来生き物達は飢餓(きが)の歴史が有り、これに苦しめられてきたので、こういった仕組みが遺伝的に発達してきたと思われます。そうなるとやはりこれは植物にも当てはまると思うのです。
4 肥料(ひりょう)を与え始める時期
うちのブログの基準では、春からが肥料を与える時期ですが、最低気温が10度を超える日が続くようになれば、いつ与えても構いません。*これは気温が低い状態で与えても、土の中の善玉菌がほとんど活動していないので無駄。という、管理人の自説(論)に基ずいています。
一般的(標準)なオリーブガーデニングの施肥の目安としては、庭植えの場合は太平洋側では関東(含む)より西南地域では3月初旬より与えることができます。ポット・鉢植えでは4月初旬からです。*これは肥料当たりを避けるためです。
北海道、東北、日本海側、山地、寒冷地では昼の気温が高くなる4月中旬以降になったら与えます。*これは鉢植えの場合です。*標準的には鉢、庭共に4月から与えます。
尚、いずれも霜に当てないように注意してください。
5 マルチング(ここでは有機質による覆い)
春、夏、秋にもオリーブの根元へのマルチング(覆うこと)は、有った方が根を寒暖(温度差)から保護できるので積極的に用いたいものです。
マルチング資材は腐葉土かバーク堆肥、ピートモスを使うのが良いです。手に入れば藁(わら)や籾殻(もみがら)でも構いません。
マルチング資材を敷き詰める厚さは、最低5cmできれば10cm以上。理想的には30cmくらいあれば良いですね。
できるだけ厚く敷き詰めるのがポイントです。ただし、水不足や過湿度にならないように時々マルチングを捲(めく)って土の状態を確認します。マルチング資材は土壌活性菌及び発酵系肥料にです。
6 まとめ
オリーブは通常の健全な生育であれば春、夏、秋だけでなく、真冬も含めて1年中新芽を出しています。
このため花を春に咲かせ秋に実を収穫するためには日頃からしっかりとした手入れが必要となります。
できるだけよく観察することが大切です。愛情を持って接してあげましょう。
尚、根の総合トラブル対策にはVS菌シリーズVS34 10kg VSトリコ 10kg VSあかきん 10kg の3種併用施用が効果的です。
参考サイト VS科工
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この記事は太平洋側関東(含む)より南西日本の内陸部平地を基準としています。*関東、東海、関西、瀬戸内海地方を含む四国中国、九州、奄美、沖縄地方が含まれます。